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# AUS
2007/10/07 00:36
オーストラリアの略称の方じゃなく
医学用語で子宮内容物除去術のこと

昨日、ひとりのPt.を受け持たせていただいた。
その方は、OP室に入室される時から涙を浮かべていた。
私の問いかけに対して、しっかりはっきり、気丈に答えられていた。
今思えば、そのしっかりした眼には、私には貧困な想像しかできないけれど、相当な覚悟が込められてたのかなぁと思う。
その方のお腹の中で生まれた新しい命は、動くことをやめてしまっていた。
静脈麻酔が開始されてから、なかなか眠ってくれないPt.は、最後まで身体全部で葛藤してるように思えた。
OPは20分余りという短いもの。
OP室のライトの下に出てきたそれは、Dr.の手で小さなホルマリンケースに入れられた。

命の重さとか、涙の尊さとか、自分の物差しで測ろうとするのは申し訳ないことだと思う。
でも、OPが終わって麻酔が覚めて、OP室を退室されるまで止まらなかったあの方の涙は私にとっては受け止めきれない程重く感じた。
いつもPt.を送るときに言う「お疲れ様でした」という言葉と笑顔に、これでいいんだろうか?と思ってしまった。
私はまだまだ経験が浅い。
でもそんなことOP室に来るPt.にとっては関係ないとはいえないが、重要ではないと思う。
人と人
Ns.とPt.
責任を持って向き合わなければいけない。
私たちは限られた時間の中で、色んな人たちと出会い、別れていく。
それぞれの背景を背負った人
新しい命の誕生に立ち会うときもある。
私は、その限られた時間の中の関わりを安心して過ごしてもらえるNs.になりたいと思った。


文章にすると、なんだか軽くみえてしまうけど
何かにこの気持ちを残しておきたいと思った。
楽しいばかりではないこの仕事に、私は昨日やりがいを確かに感じたのだ。
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